リフォーム工事は、かなりの騒音になりますし、塗装などを行う際に匂いなどが発生してしまうものです。
それは、仕方ないことだと言えども、近隣住人の中には「迷惑だ!」とか「うるさい!」と思ってしまう人もいるかもしれません。
きちんと未然の対応をしていないと、あらぬトラブルに発展してしまうこともあります。
そうならないようにするには、きちんと工事前に近隣に挨拶をしておくことです。
ただ、「工事しますんで」と言うだけではトラブルを防ぐことができないので、事前に行うべきマナーを知っておきましょう。
まず、そもそもリフォーム工事を行って起きてしまいやすい近隣トラブルは、匂いです。
屋根や外壁塗装の工事の際、必ず匂いは発生してしまいます。
中には、そういった匂いによって体調を崩してしまうことも。
また、工事中はホコリも飛びやすいです。
リフォームのなかには、改築を行なう場合もあり、その際には廃材を撤去するために非常にホコリが近隣にも飛びやすいです。
そのため、外に洗濯物が干せなかったり、子供への影響を考えて、迷惑だと思われてしまいます。
さらに、工事中にはたくさんの施工業者が作業をすることも多く、その場合は1日に何台も車が出入りしてしますので、なんとなく落ち着かない気持ちにさせてしまいますし、駐車によって、歩きにくさと危険も合わせて生じます。
こうしたあらゆる影響があるため、リフォーム工事の前にはしっかりと近隣住民にたいして挨拶をしなくてはいけません。
挨拶をするタイミングとしては、工事開始の1週間前までには済ませておきましょう。
挨拶の際には、工事を開始する日と終了予定日、時間帯、工事の内容、想定される近隣住民への影響、車両がどの辺に駐車されるのかを伝えます。
もしも留守の場合は、説明したかった内容をメモ書きにしておくといいですよ。
念のため、リフォーム業者の連絡先も書いておくと安心です。
また、500円から1,000円程度の手土産を持参すると、非常に好感を持たれます。
逆にあまりにも高額な物だと気を使われてしまうので避けましょう。
挨拶する近隣の目安は、両隣、向かいと裏3軒ずつ程度です。
マンション際は、両隣、上と下の階3軒程度で問題ないと言えます。
最近では、工事の前に事前にリフォーム会社が近隣にタオルなどの贈答品を持って挨拶まわりをしてくれることも増えてきました。
しかし、いくら業者がやってくれるからと言って自分達で挨拶をしないと、「常識のない人」だと思われてしまうことがあります。
特に戸建住宅の場合は、昔から居住している人も多く、年配の方も多いのでしっかりと挨拶を行わないと、今後暮らしていくのに良いことがありません。
また、リフォーム会社も挨拶してくれるようなところであれば、先に自分達が挨拶するようにしてください。
そうしなくては顔が立ちませんし、印象もよくありません。
なので、最初に「自分達がいついつ行くので、そのあとに挨拶に行ってください」というように説明しておきましょう。
そして、挨拶に行った時には、「後日業者も挨拶に来ますんで」というように話せば印象がかなり良いと言えます。
リフォームをする時もした後も円滑な人間関係を築き、居心地よく暮らすためにはこうした気遣いが必要不可欠になります。